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大学1・2年生がインターンシップ&キャリアに参加するメリットは?必要なサポートも解説

自律的なキャリア形成が求められている現代、大学1・2年生のうちから就業体験やイベントに参加する学生も増えているようです。

この記事では、インターンシップ&キャリアについて紹介し、大学1・2年生が参加するメリットや、参加する学生をサポートする方法を解説します。

インターンシップ&キャリアとは?

インターンシップ&キャリアとは、マイナビ2026にてご紹介しているインターンシップをはじめとするキャリア形成支援のための機会のことです。

学生はインターンシップ&キャリアに参加することで、業務内容や、自分の強みと適性、課題の発見、求められるスキルおよび専門性に対する理解を深めることができます。また、目標となる社会人や他校の学生との人脈を広げたり、エントリーシートの作成や面接につながる実践的な経験を積めたりするメリットもあります。

インターンシップ&キャリアには、全学年を対象としたプログラムもありますので、大学1・2年生にも積極的な参加を促してみましょう。

インターンシップ&キャリアの3つのプログラム

マイナビ2026では、インターンシップ&キャリアのプログラムとして以下の3つを紹介しています。

  • インターンシップ
  • 仕事体験
  • オープン・カンパニー&キャリア教育等

このうち、大学1・2年生を含めた全学年を対象としているのは「仕事体験」と「オープン・カンパニー&キャリア教育等」の2つですが、ここでは3つのプログラムの内容を詳しく紹介します。

インターンシップ

マイナビ2026における「インターンシップ」とは、「実務型の就業体験ができる5日間以上のプログラム」です。企業はインターンシップに参加した学生の個人情報を、2025年3月以降の採用活動に利用することができます。こちらは、長期休暇期間(※)にのみ開催されるプログラムです。

※長期休暇期間:夏季(8月1日~9月30日)、冬季(12月23日~1月13日)、春季(2月1日~4月13日)

インターンシップに参加できるのは、2026年までに卒業予定の学生のみで、大学1・2年生は参加対象外です。大学1・2年生が参加したい場合、次に紹介する「仕事体験」と「オープン・カンパニー&キャリア教育等」があります。

仕事体験

マイナビ2026における「仕事体験」とは、「実務型または疑似体験型の就業体験ができる短期間のプログラム」です。疑似体験型とは、グループワークやケーススタディなどを通して、実際の業務を模した就業体験ができるプログラムを指します。

「仕事体験」は全学年が対象となっているため、大学1・2年生でも参加できます。

2023年以前はこのようなプログラムもインターンシップと呼ばれていましたが、2023年度からインターンシップの定義が変わったため、マイナビ2026では「仕事体験」として紹介しています。インターンシップの定義については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

「インターンシップとは?種類と参加時期、メリットや今後の動向」を読む

オープン・カンパニー&キャリア教育等

マイナビ2026における「オープン・カンパニー&キャリア教育等」とは、「企業や仕事に対する理解促進を目的としたプログラム」です。具体的には、業界・職種研究、社員交流会、オフィスや工場の見学会などがあります。

オープン・カンパニー&キャリア教育等も、大学1・2年生を含めた全学年が対象です。

インターンシップ&キャリアの探し方

マイナビ2026では、さまざまな検索条件でプログラムを絞り込んでの検索ができます。検索画面は以下のようになっており、「業種」「企業情報」「開催地域」「開催時期・実施日数・締切日」「実施内容」「募集対象・条件」「受付状況」で絞り込み検索が可能です。

※検索画面は掲載日時点のものです。最新情報はマイナビ2026をご覧ください。

例えば、大学1・2年生が参加できるプログラムを探す場合は、「募集対象・条件」のタブにある「積極受付中」を選択し「低学年(大学1、2年生など)」にチェックを入れることで、参加可能なプログラムを簡単に絞り込むことができます。

同じタブ内の「会える人物」を選択すれば、経営層や若手社員など学生自身が会いたい人物を指定して絞り込めます。また、プログラムの規模が気になる場合は「各回の参加定員数」を選択し、定員数で絞り込むことも可能です。

さらに、「仕事体験」と「オープン・カンパニー&キャリア教育等」、どちらに参加するかを決めている場合は「実施内容」のタブにある「実施形式」から選択できます。

実際に体験することで仕事を具体的にイメージしたいという学生には「仕事体験」がおすすめです。

実際に働いている人から話が聞きたい、業界・職種について理解を深めたいという学生には「オープン・カンパニー&キャリア教育等」で絞り込むとよいでしょう。

他にも企業名や業種、学校名を入力して絞り込めるフリーワード検索機能もあります。

以下のページでは、学生の準備状況や心境に合わせたプログラムの探し方を紹介していますので参考にしてみてください。

プログラムの選び方がわからない学生には、オンラインイベント「カンパニークルーズ」もおすすめです。カンパニークルーズについて、詳しくはこちらをご覧ください。

また、専用の検索エンジン「ONE TAP検索」を活用すれば、「今学んでいる学科」や「気になる業界・仕事」などのさまざまな切り口から1タップでプログラムを探すことが可能です。

大学1・2年生がインターンシップ&キャリアに参加するメリット

大学1・2年生のうちからインターンシップ&キャリアに参加することで、以下のようなメリットが期待できます。キャリア・就職支援担当者は、学生の状況や心境に合わせて、積極的にプログラムへの参加を勧めてみましょう。

自分のキャリアの方向性が見えてくる

インターンシップ&キャリアへの参加をきっかけに、自分の興味・関心がある業界や、自分の強み・特性に気付けることもあります。複数のプログラムに参加し、自己理解と、仕事への理解を深めることで自分のキャリアの方向性が見えてくるでしょう。

大学1・2年生のうちから、ある程度自分のキャリアの方向性を定めておくと、本格的に就職活動が始まったときに企業選びで迷いにくくなります。しかし、大学1・2年生でキャリアの方向性が定まっている学生は、あまり多くはありません。

18歳~20歳の大学1・2年生を対象に実施した「マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)」では、59.5%が、大学卒業後のキャリアの方向性が「決まっていない」と回答しています(「全く決まっていない」+「どちらかといえば、決まっていない」の合計)。その理由として、最も多い回答が「これだというものに出会えていないから」(47.5%)、次いで「やり方が分からないから」(32.2%)となっています。

参考:マイナビキャリアリサーチLab「マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)

この結果から、キャリアの方向性を定めた方がよいと感じているものの、やり方(方法)がわからないという学生が一定数いることがわかります。キャリアの方向性を探る一つの方法として、インターンシップ&キャリアを提示してみてはいかがでしょうか。

「働くこと」への理解が深まる

実際に仕事を体験したり、その企業で働く社員から話を聞いたりすることで、「働くこと」への理解を深められるというメリットもあります。インターンシップ&キャリアで得られる生の情報は、「自分がなぜ働くのか」という勤労観や職業観を知るためにも役立つ情報です。社会人として活躍する先輩から話を聞くことで、働くことの面白さ、やりがい、大変さなどを学ぶことができ、社会人になった自分の姿をイメージできるようになるでしょう。

また、先ほども紹介した「マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)」では、65.5%が、「働くことに対する不安」があると回答しています。インターンシップ&キャリアに参加して「働くこと」への理解を深めることで、学生の不安が払拭される可能性があります。

参考:マイナビキャリアリサーチLab「マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)

学習意欲が高まる

インターンシップ&キャリアに参加することで、今の自分に不足しているものに気付くこともあります。それを補うために「何をすべきか」という具体的な目標を持つことができれば、学習に対する意欲も向上します。その結果、大学生活がより充実したものになるでしょう。

大学1・2年生なら、知識やスキルの習得に余裕を持って取り組めます。早いうちから積極的に自己理解を深め、キャリアについて考える機会を作ることを勧めてみてください。 

以下のページに、低学年へ目を向けた最新調査の内容とインタビュー記事がありますので参考にしてみてください。

「低学年からキャリア形成活動に取り組む意味|実践女子大学初見准教授」を読む

インターンシップ&キャリアに参加する大学1・2年生へのサポート方法 

有意義なインターンシップ&キャリアになるように、参加する学生に対して、キャリア・就職支援担当者からどのようなサポートができるのでしょうか。参加前・参加後における支援のポイントを紹介します。

インターンシップ&キャリア参加前

インターンシップ&キャリア参加前のポイントは、「まずは参加を勧める」「目的意識を持ってもらう」の2点です。

まずは参加を勧める

まずは参加することが大切であると伝えましょう。全国求人情報協会が出している資料『若者にとって望ましい初期キャリアとは』の中では、「大学入学後の積極的な活動が、望ましい初期キャリアの獲得につながっている」というデータが紹介されています。特に インターンシップ&キャリアのような機会は、望ましい初期キャリアの獲得に有用のため、大学1・2年生に対してもプログラムへの積極的な参加を促していきましょう。

参考:若者にとって望ましい初期キャリアとは – 全国求人情報協会(PDF)

参加した結果「この業界・企業は自分に合わない」と感じたとしても、それが「なぜなのか」をしっかり分析すれば、より良いキャリア形成につながります。

キャリア・就職支援担当者は、学生が前向きな姿勢で「何かを持ち帰る」という意識で参加できるようサポートしましょう。

目的意識を持ってもらう

インターンシップ&キャリアに参加する学生は、社会人になったつもりで参加することで、より多くの学び・気づきを得られます。社会人になったらどのようなことが必要になるかを考えてもらうことが大切です。

例えば、業界・企業研究のサポートでは、参加する企業・業界について調べ、何のためにどんな仕事をしているか、社会人になったつもりで事前に想像を膨らませてもらいましょう。

キャリア・就職支援担当者は、学生が社会人としての意識を持って参加できるようサポートしましょう。

インターンシップ参加前に不安のある学生には、事前に以下のマイナビの低学年向け講座を案内してみることもおすすめです。

インターンシップ&キャリア参加後

インターンシップ&キャリアに参加した後は、できるだけ記憶が新しいうちに体験したことの振り返りをするよう学生に伝えましょう。インターンシップ&キャリアは、参加して終わりではなく、得たものをその後の学生生活やキャリア形成に活かしていくことが重要です。あらかじめ振り返りができるシートを作っておくことも勧めてみてはいかがでしょうか。

また、振り返りの場としてインターンシップ報告会を大学3年生で実施している場合、参加対象を大学1・2年生にも広げてみてもよいでしょう。

まとめ

大学1・2年のうちに自分のキャリアの方向性を考えておくと、大学3年生になってから就職活動を進めるうえで迷いが少なくなるでしょう。そのためには、大学1・2年生からキャリア形成の機会を豊富に持つことが大切です。キャリア・就職支援担当者は、学生がしっかりキャリアの土台を築けるよう、インターンシップ&キャリアへの積極的な参加を勧めてみてください。

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