TOP  /  コラム  /  マイナビの裏側|データを活用して継続的な学生支援の質向上を実現する|マイナビ利用状況連携企画

マイナビの裏側|データを活用して継続的な学生支援の質向上を実現する|マイナビ利用状況連携企画

「マイナビの裏側」は、マイナビが企画・運営しているサービスについて、開発担当者に話を聞くシリーズです。今回は、大学が学生の就職支援やキャリア形成支援を行う際に、マイナビのデータを活用して学生の行動履歴を把握できる「マイナビ利用状況連携企画」について紹介します。学生支援の質向上に加え、学内業務の効率化、さらに継続的な学生のキャリア形成支援にも役立つ本企画の特徴や今後のビジョンについて、キャリアデザイン事業本部の早川に話してもらいました。

Profile

早川 典子
株式会社マイナビ キャリアデザイン事業本部
長年にわたって新卒学生の就職支援に携わり、現場での講演や医療系学生の支援を経験する。2006年にキャリアデザイン事業部 学生支援課で新卒キャリア支援を開始し、複数部署で新規プロジェクトに参画。2017年以降はシステム開発やデータ利活用の企画を担当し、大学や学生支援の質の向上に取り組んでいる。直近では、2022年にリリースされた「マイナビ利用状況連携企画」の立ち上げに携わった。

就職活動における学生の動向を、正確なデータで把握する

まず、「マイナビ利用状況連携企画」とは、どのような企画か教えてください。

学生のマイナビ上での行動ログを大学にご提供して、それを学生の就職活動やキャリア形成支援に活用していただく取り組みです。

具体的には、学生の就職活動状況(インターンシップ&キャリアも含めた業種別・従業員規模別エントリー社数、最終ログイン・エントリー日、検討リスト社数等)に加え、適性診断MATCH plusや全国一斉WEB模擬テストの結果を、本人の同意を基に大学にデータ提供しています。

▼適性診断MATCH plusの詳細はこちら
https://job.mynavi.jp/conts/2027/tab/v_shindan.html

▼全国一斉WEB模擬テストの詳細はこちら
https://job.mynavi.jp/conts/2027/moshi/index_v.html

—この企画は、どのような背景から生まれたのでしょうか。

2020年にまずは適性診断MATCH plusと全国一斉WEB模擬テストの結果をグラフ化して、大学にデータ提供し始めたことが、この企画の出発点となりました。

それ以前にも、結果のローデータをご提供する企画自体は存在していましたが、私自身がキャリアサポーターとして大学の担当をしていた頃、別の企画でデータをグラフ化してお渡ししたところ、大学の担当者さまから非常にお喜びいただけた経験がありました。

その経験を生かして、「データを見てすぐに大学の状況がわかる形式で届けたい」と考え、グラフ化することに取り組んだのが大きなきっかけでした。

そして、こうした取り組みをさらに広げる形で、大学からのご要望を受け、2022年にマイナビのエントリー状況等のデータを追加し、「マイナビ利用状況連携企画」として再びリリースしました。

これにより、テスト結果だけでなく、学生のマイナビの利用状況が視覚化され、就職活動をどの段階まで進めているのかをより多角的に把握できるようになりました。

学内DXを支え、就職支援の質を高めるデータ基盤

—「マイナビ利用状況連携企画」は、学生の就職支援やキャリア形成支援を支える基盤になっているのですね。

適性診断MATCH plusや全国一斉WEB模擬テストは、多くの学生に利用されています。なかでも、適性診断MATCH plus は、年間30万人が受検しています。

また、マイナビも、おかげさまで就職情報サイト利用度No.1 ※ となっており、非常に多くの学生にご利用いただいています。
※就職情報サイトに関する調査結果より/調査委託先:株式会社Skyfall(2025年9月)

この圧倒的なスケールのデータがあることこそ、「マイナビ利用状況連携企画」の大きな強みであり、まさに学生の就職支援やキャリア形成支援を支える基盤になっているといえると思っています。

多くの学生データがあるからこそ、見えてくることもありそうですね。

その通りです。大学では、学生の成績や履修状況など学内の情報は把握できても、学外での動きについては見えにくいことも少なくありません。

そうした状況において、「マイナビ利用状況連携企画」のデータを使うことで、「学生がどのタイミングで動き出しているのか」「どこで活動が止まっているのか」といった学外での就職活動の実態を把握する手がかりになります

—実際に導入している大学からは、どのような声が届いていますか。

学生の就職活動状況をリアルに把握できることで、「次に打つべき手が明確になった」という声が多いですね。たとえば、動き出せていない学生の存在が可視化されることで、「ガイダンスの中身を検討する際に学生の行動を促す施策を組み込んだ」という事例がありました。

また、自校の学生がどの業界に関心を寄せているか見えることで、合同企業説明会の企業誘致に役立っているという大学もあります。キャリアセンターと教員との会議において、「共通のエビデンスとして活用できるので便利」という声も届いています。

データ活用を“難しいもの”にしないために

大学には、「マイナビ利用状況連携企画」をどのように活用してもらいたいと考えていますか?

「データの活用方法がわからない」と感じる大学の担当者さまもいらっしゃるかと思います。ただ、必要以上に難しく考える必要はないので、ご安心いただきたいです。

まずは、「学生の動きについて何を知りたいのか」「その情報をどういった目的で使いたいのか」を整理することがデータ活用の第一歩です。

たとえば、マイナビに登録した学生がその後エントリーまで進んでいるかを把握したい場合、学生個別利用状況のデータを用いて、直近1ヵ月にエントリーがあったかどうかを確認できます。

また、「最終ログイン日」や「最終エントリー日」を見ることで、学生の就職活動がどこで止まっているのかも可視化することが可能です。

目的が明確であれば、データ活用の仕方も見えてくるのですね。

そうですね。「検討リスト」の登録件数が多いにもかかわらずエントリーが0の場合、学生の行動を後押しする支援が必要だと考えられます。

一方で、「大手企業へのエントリー状況を知りたい」というケースでは、従業員規模別で5,000名以上に絞り込んでデータを見ることで、全体の傾向が浮かび上がるでしょう。

大手企業へのエントリーが想定より少ない学生が多いことが判明した場合には、支援施策の立案に活かすことができます。クロス集計などを使わないとデータは活用できないと思われがちですが、単一のデータでも目的に沿って読み解けば十分に活用できるのです。

—なるほど。ちなみに、「マイナビ利用状況連携企画」は、毎年ブラッシュアップを続けていると伺いましたが、具体的にはどのような改善を行っているのでしょうか?

当初は同意を得た学生のみを集計対象としていましたが、「全受検者のデータも集計したい」という大学からのご要望を受け、その対象を拡大しました。

さらに、文理別や都道府県別の比較に加え、法学系や工学系など系統別の比較も可能にしていますが、こちらも大学からのご要望を受けて追加改修したものになります。

また、個人面談などで活用しやすいよう、照合キーを入力すると個人データをグラフ化できる「個人帳票テンプレート」もご提供できるようにしました。「全員分を一度に出力したい」というご要望に応え、一括出力にも対応しました。

他にも、データの視覚化や表示の工夫により、大学が必要な情報を迅速かつわかりやすく利用できるよう改善を続けています。

キャリア形成の継続支援にもつながる仕組みへ

毎年の学生の変化を捉えて、変化に応じた支援を行っていくうえでも活用できそうですね。

まさにそう考えています。「適性診断MATCH plusの受検結果を1年次と3年次で学部別に比較したい」という大学のニーズを受け、開発元の日本エス・エイチ・エルさまと共同で「傾向レポート」を開発しました。

このレポートでは、単なるグラフ化にとどまらず、結果に基づく学生支援のアドバイスも盛り込んでいます。導入後には「卒年別にも確認したい」という声があり、さらに卒年別の比較機能も追加しました。この結果、学生の経年での変化を確認しやすくなり、多くの大学から評価をいただいています

このように、企画のリリースをゴールとするのではなく、大学と伴走しながら常に改善に取り組んでいます。

最後に、今後の展望を教えてください。

いくつかありますが、低学年からの支援をさらに強化したいと考えています。その一つが、全国一斉WEB模擬テストです。

全国一斉WEB模擬テストは、これまで就職活動を行う学年の学生に活用いただくことが多く、マイナビ利用状況連携企画でもそうした学生にあわせた支援が中心でした。

しかし、今後は前年度比較や複数回受検した学生と1回のみ受検した学生の成績差、マイナビでの活動量との相関なども確認できる仕組みの開発を検討しています。

また、適性診断MATCH plusのデータの利便性を高める取り組みにも注力したいと考えています。大学からお寄せいただく「結果をどう活かせばよいか」という声に応え、結果をわかりやすく言語化し、当社キャリアサポーターが大学にご報告できる仕組みも開発検討中です。

これからも「マイナビ利用状況連携企画」をさらに使いやすく進化させていく予定ですので、ご期待ください。大学の皆さまからのお声もお待ちしておりますので、ぜひお気軽にご意見をお寄せいただければと思います。

Editor’s Comment

大学教職員の皆さま向けサービス「マイナビ利用状況連携企画」の開発責任者、早川へのインタビューでした。マイナビで学生に人気のコンテンツ「適性診断 MATCH plus」「全国一斉WEB模擬テスト」、その他マイナビの利用状況についてご提供し、大学での学生支援に活かしていただくケースがおかげさまで増えております。
低学年から就職活動年次の学生は、それぞれマイナビをどのように活用しているのか、卒年別・学部別に社会人基礎力の特徴は何か。
「マイナビ利用状況連携企画」を活用することで、このような問いへの根拠をご提供できるかもしれません。ご興味がございましたらお気軽に貴校担当のキャリアサポーターにお問い合わせください。
(マイナビ副編集長:谷口)

「マイナビキャリアサポート」は
キャリア支援・就職支援に関する総合情報サイトです

長い学生生活の出口で、学生たちを社会へと送り出す。その大きな役割と責務を担っている皆さまに寄り添い、活用いただける情報をお届けするため、2022年にサイトをリニューアルいたしました。
より良いキャリア支援・就職支援とは何か。答えのないその問いに対して、皆さまの学生支援のヒントとなるような情報をお届けして参ります。

コラム - ページ一覧

  1. 大学1年生・2年生向けWEB講座
  2. オンライン完結型 企画アイデアコンテスト「課題解決プロジェクト」
  3. キャリア・就活準備講座
  4. 【9月】おすすめのグローバル関連イベント情報
  5. 2027年卒・2028年卒学生の動向と企業の新卒採用活動|マイナビ編集長コラムvol.13
  6. 公務員を目指す学生のための準備講座
  7. 【9月】おすすめのイベント・WEBセミナー情報|2028年卒
  8. 【9月】おすすめのイベント・WEBセミナー情報|2027年卒
  9. 大切なのは学生の働く意味や目的をどう育てるか|実践女子大学 初見准教授
  10. データドリブンとは?キャリア形成支援での活用メリットと事例を紹介
  11. 大学1・2年生からのキャリア形成支援の進め方は?継続的な学生支援を実現するためのポイントを解説
  12. 【8月】おすすめのイベント・WEBセミナー情報|2028年卒
  13. 【8月】おすすめのイベント・WEBセミナー情報|2027年卒
  14. 大学1・2年生向けキャリアイベント|My CareerDay
  15. 【2028年卒】業界研究に役立つ人気業界トピックスまとめ
  16. 2027年卒学生のキャリア意向と企業の新卒採用動向|マイナビ編集長コラムvol.12
  17. マイナビの裏側|学生が仕事を知り、将来のキャリアを楽しく考えるきっかけに|My CareerDay
  18. 第9回「学生が選ぶ キャリアデザインプログラムアワード」受賞法人決定!カンファレンスのご案内
  19. 4月1日 マイナビ2028がオープン|前年からの変更点・ポイントを解説
  20. 生成AIを活用した就活の実態とは?志望動機・自己PR作成時の注意点や学生支援のポイントを解説
  21. 3月1日 マイナビ2027の企業エントリー開始|何が変わる?前年からの変更点・ポイントを解説
  22. 【2027年卒】業界研究に役立つ人気業界トピックスまとめ
  23. マイナビの裏側|データを活用して継続的な学生支援の質向上を実現する|マイナビ利用状況連携企画
  24. 2026年卒・2027年卒大学生キャリア意向調査、企業新卒内定状況調査|マイナビ編集長コラムvol.11
  25. マイナビの裏側|高校生からキャリアを考える新しいきっかけの場を|マイナビキャリア塾
  26. My CareerStudy講座コンテスト2025受賞法人決定!表彰式のご案内
  27. マイナビ2027の変更点|秋からの変更点・ポイントを解説
  28. 学生集客に活用できる「マイナビ学生集め~る」とは?
  29. 2026年卒内定者意識調査、2026年卒企業新卒採用活動調査 、2027年卒大学生キャリア意向調査|マイナビ編集長コラムvol.10
  30. 低学年からのキャリア形成活動が学生にどういう影響を与えるか|実践女子大学 初見准教授