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2026年卒の大学生が選んだ人気業界は?ランキングや志望業界の傾向を紹介

2025年卒の大学生が選んだ人気業界は?ランキングや志望業界の傾向を紹介

学生支援をおこなうなかで、「学生がどのような業界に興味を持っているか」が気になるキャリア・就職支援担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、マイナビが実施した「2026年卒 大学生業界イメージ調査」をもとに、就職活動を通した志望業界の変動や傾向、キャリア形成支援のポイントを解説します。

2026年卒大学生就職人気業界ランキング

株式会社マイナビは、2026年3月に卒業する大学生・大学院生を対象に、40の業界について調査をおこないました。ここからは概要やランキングの結果を解説していきます。

調査概要

調査期間:2025年4月8日~2025年4月18日
調査対象:2026年3月卒業予定の全国大学4年生および院2年生
調査方法:WEB上のアンケートフォームより入力
有効回答数:1,515名(文系男子232人、理系男子383人、文系女子539人、理系女子361人)

引用・参考:マイナビ「2026年卒 大学生業界イメージ調査

就職活動を始めた頃に志望していた業界ランキング

はじめに、「就職活動を始めた頃の志望業界」について見ていきましょう。

順位業界名昨年
1食品・農林・水産1
2ソフトウエア・情報処理・ネット関連2
3官公庁・公社・団体4
4薬品・化粧品3
5繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック8
6銀行・証券5
7電子・電気機器9
8広告・芸能7
9医療・調剤薬局11
10鉄道・航空10

就職活動を始めた頃に志望していた業界のランキングは、1位が食品・農林・水産、2位がソフトウエア・情報処理・ネット関連、3位が官公庁・公社・団体、4位が薬品・化粧品でした。1~4位にランクインした業界は、順位が変わったものの、昨年と同じ業界が名を連ねました。

5位以降も順位変動はありましたが、顔触れは昨年とほぼ同じでした。
これまでと同様に、普段から何らかの形で接点のある業界がランクインしていることがわかりました。

就職活動をスタートした頃は業界に対する研究や理解が進んでいないこともあり、業界に対する「知っているか」「なじみがあるか」「安心して働けそうか」など、イメージを重視して選ぶ傾向がより強くなっているのかもしれません。

インターンシップ&キャリアに参加したことのある業界

2022年6月に三省合意が改正されたのを受け、2025年卒の学生を対象としたインターンシップから定義が大きく変わり、学生側の関心が高まりました

2026年3月卒の学生で、インターンシップ&キャリアに参加したのは85.6%。前年に比べると3.9ポイント減りましたが、それでも多くの学生がインターンシップ&キャリアを経験しており、学生がキャリアを考えるうえで重視している様子がうかがえます。

参考:マイナビリサーチlab「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(中間総括)2024年10月5日~10月14日調査時

そこで、ここからはインターンシップ&キャリアに参加したことがある業界のランキングを見ていきます。

総合・インターンシップ&キャリア参加業界ランキング

文系と理系を合わせた総合業界ランキングは以下のとおりです。

順位業界名昨年
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1
2銀行・証券2
3食品・農林・水産3
4繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック8
5官公庁・公社・団体9
6電子・電気機器4
7生保・損保19
8鉄道・航空11
9建設・設備工事12
10自動車・輸送用機器7

1位はソフトウエア・情報処理・ネット関連、2位が銀行・証券、3位が食品・農林・水産でした。いずれも就職活動を始めた頃に志望していた業界ランキングでも上位に入っており、学生が興味・関心のある業界の仕事内容を確認しようと、インターンシップ&キャリアに参加している様子が感じられます。

一方で、7位に生保・損保、9位に建設・設備工事が入るなど、就職活動を進めるなかで広く業界・企業を知ろうとする姿勢も見受けられます。

インターンシップ&キャリアに参加した学生からは、「企業や自身のキャリアビジョンへの理解が高まった」「インターンシップを経験することで、自分に合った業界や職種について考えを深めることができた」といった声が聞かれました。
実際に業務を経験することで仕事への理解が深まり、その後の業界・職種選択にも影響を与えていることがうかがえます。

文系・インターンシップ&キャリア参加業界ランキング

文系男女のランキングは以下のとおりです。

順位文系男子(業界名)順位文系女子(業界名)
1銀行・証券1銀行・証券
2ソフトウエア・情報処理・ネット関連2ソフトウエア・情報処理・ネット関連
3生保・損保3食品・農林・水産
4食品・農林・水産4ホテル・旅行
5専門商社5生保・損保
6陸運・海運・物流6官公庁・公社・団体
7官公庁・公社・団体7住宅・インテリア
8コンサルティング・調査8人材サービス(派遣・紹介)
9百貨店・スーパー・コンビニ9広告・芸能
9クレジット・信販・リース10百貨店・スーパー・コンビニ
9鉄道・航空

理系・インターンシップ&キャリア参加業界ランキング

理系男女のランキングは以下のとおりです。

順位理系男子(業界名)順位理系女子(業界名)
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1食品・農林・水産
2電子・電気機器2薬品・化粧品
3自動車・輸送用機器3繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
4機械・プラント4医療・調剤薬局
5繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック5ソフトウエア・情報処理・ネット関連
6建設・設備工事6官公庁・公社・団体
7鉄道・航空7電子・電気機器
8薬品・化粧品8建設・設備工事
9電力・ガス・エネルギー8自動車・輸送用機器
9食品・農林・水産10住宅・インテリア

エントリーしたことのある業界ランキング

続いて、企業が採用活動の広報を解禁する3月1日以降にエントリーした業界のランキングを見ていきましょう。

総合・エントリー業界ランキング

文系と理系を合わせた総合業界ランキングは以下のとおりです。

順位業界名昨年
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1
2食品・農林・水産2
3銀行・証券3
4鉄道・航空7
5繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック6
6薬品・化粧品8
7電子・電気機器4
8自動車・輸送用機器12
9官公庁・公社・団体15
10住宅・インテリア10

昨年と同じく、1位がソフトウエア・情報処理・ネット関連、2位が食品・農林・水産、3位が銀行・証券となりました。

しかし内訳をみると大きく変化がありました。
ソフトウエア・情報処理・ネット関連は26.2%でしたが、昨年から4.8ポイント下げました。一方で食品・農林・水産は26.0%(+3.9pt)、銀行・証券が21.0%(+1.9pt)と、昨年からそれぞれポイントアップしています。

また、依然として国内外の旅行需要の増加で業績好調な鉄道・航空が昨年から3つ順位を上げ4位にランクインしました。日本の基幹産業ともいえる自動車・輸送用機器も昨年12位から8位に上がったほか、官公庁・公社・団体が昨年15位から9位とランクアップしました。
いずれも、学生が「安定している」と感じる業界・企業を選択している傾向がうかがえます。

文系・エントリー業界ランキング

文系男女のランキングは以下のとおりです。

順位文系男子(業界名)順位文系女子(業界名)
1銀行・証券1食品・農林・水産
2食品・農林・水産2ソフトウエア・情報処理・ネット関連
2ソフトウエア・情報処理・ネット関連3銀行・証券
4専門商社4広告・芸能
5総合商社5ホテル・旅行
5鉄道・航空6放送・新聞・出版
7生保・損保7印刷・事務機器・日用品
8クレジット・信販・リース8鉄道・航空
9官公庁・公社・団体9官公庁・公社・団体
10住宅・インテリア10住宅・インテリア
10不動産

理系・エントリー業界ランキング

理系男女のランキングは以下のとおりです。

順位理系男子(業界名)順位理系女子(業界名)
1ソフトウエア・情報処理・ネット関連1食品・農林・水産
2電子・電気機器2薬品・化粧品
3機械・プラント3繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
4自動車・輸送用機器4医療・調剤薬局
5繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック5ソフトウエア・情報処理・ネット関連
6食品・農林・水産6精密・医療機器
7薬品・化粧品7電子・電気機器
8建設・設備工事8住宅・インテリア
9精密・医療機器8印刷・事務機器・日用品
9鉄鋼・金属・鉱業10官公庁・公社・団体

選考(面接など)を受けたことのある業界ランキング

次に、「選考(面接など)を受けたことのある業界ランキング」について見ていきましょう。

総合・選考を受けた業界ランキング

文系と理系を合わせた総合業界ランキングは以下のとおりです。

順位業界名昨年
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1
2食品・農林・水産3
3銀行・証券2
4コンサルティング・調査7
5繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック6
6電子・電気機器4
7専門商社17
8自動車・輸送用機器10
9薬品・化粧品12
10電力・ガス・エネルギー15

選考を受けたことがある業界ランキングは、1位がソフトウエア・情報処理・ネット関連、2位が食品・農林・水産、3位は銀行・証券と、上位の顔ぶれはエントリー時と同じでした。

一方でコンサルティング・調査は昨年7位から3つ順位を上げました。給与面の高さやビジネスモデルが魅力に映った可能性があります。

また、昨年は10位圏外だった専門商社や電力・ガス・エネルギーも順位を上げています。いずれも「就職活動を始めた頃の志望業界」や「インターンシップ&キャリアに参加したことのある業界」では10位圏外であったことを踏まえると、就職活動が進む過程で志望業界の幅を広げようとする学生が一定数存在すると考えられます。

文系・選考を受けた業界ランキング

文系男女のランキングは以下のとおりです。

順位文系男子(業界名)順位文系女子(業界名)
1銀行・証券1ソフトウェア・情報処理・ネット関連
2専門商社2銀行・証券
2ソフトウエア・情報処理・ネット関連3食品・農林・水産
4コンサルティング・調査4ホテル・旅行
5食品・農林・水産5広告・芸能
6陸運・海運・物流6人材サービス(派遣・紹介)
6生保・損保7専門商社
8官公庁・公社・団体8鉄道・航空
9電力・ガス・エネルギー8コンサルティング・調査
10住宅・インテリア8放送・新聞・出版

理系・選考を受けた業界ランキング

理系男女のランキングは以下のとおりです。

順位理系男子(業界名)順位理系女子(業界名)
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1食品・農林・水産
2電子・電気機器2繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
3自動車・輸送用機器3薬品・化粧品
4繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック4ソフトウエア・情報処理・ネット関連
5食品・農林・水産5医療・調剤薬局
6機械・プラント6電子・電気機器
7建設・設備工事7精密・医療機器
8薬品・医薬品8コンサルティング・調査
9電力・ガス・エネルギー8自動車・輸送用機器
10コンサルティング・調査10印刷・事務機器・日用品

最終的な志望業界ランキング

最後に、最終的な志望業界のランキング(調査内「現在の志望業界」に該当)を見ていきましょう。

順位業界名昨年
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1
2食品・農林・水産3
3官公庁・公社・団体2
4薬品・化粧品4
5銀行・証券5
6繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック6
7電子・電気機器7
8医療・調剤薬局9
9鉄道・航空12
10自動車・輸送用機器13

最終的な志望業界のランキングは、1位がソフトウエア・情報処理・ネット関連、2位が食品・農林・水産、3位に官公庁・公社・団体が入り、4位薬品・化粧品、5位が銀行・証券と続きました。
上位を占める業界は、順位の入れ替わりはあったものの、就職活動を開始した頃に志望していた業界とほとんど同じ顔ぶれでした。一方で、「就職活動を始めた頃に志望していた業界ランキング」で10位圏外だった自動車・輸送用機器は10位に順位を上げています。

この結果から、インターンシップ&キャリアに参加して仕事の理解を深めたり、さまざまな業界や企業の話を聞いたりと就職活動を続けるうちに、当初から自分が志望した業界に魅力を感じて思いを固めた人が多くいることがうかがえます。
同時に、就職活動を進めるうちに思っていたイメージと違う一面を垣間見たことをきっかけに志望度が変わるなど、優先順位に変化があった学生も一定数存在すると考えられます。

実際に就職活動をしてイメージが変わった業界は?

ここまで、就職活動の時期別に人気業界ランキングを見てきました。その結果から、就職活動を通して業界に対して抱く印象が好転したりする場合もあれば、別の業界に対する志望度が高まるケースがあることもわかりました。

では実際に就職活動に取り組むなかで、「イメージが良い方向に変わった」という意見はどの業界に多かったのでしょうか。

文系と理系を合わせた総合業界ランキングは以下のとおりです。

順位業界名昨年
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1
2銀行・証券4
3食品・農林・水産7
4電子・電気機器2
5繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック10
6鉄道・航空5
7官公庁・公社・団体6
8電力・ガス・エネルギー8
9薬品・化粧品15
10専門商社14

1位がソフトウエア・情報処理・ネット関連、2位が銀行・証券、3位が食品・農林・水産と続きました。どのような意見があったのか、3つの業界について詳しく見ていきましょう。

1位:ソフトウエア・情報処理・ネット関連

「ソフトウエア・情報処理・ネット関連」業界については、パソコンと向き合う仕事というイメージを持つ学生が多いかもしれません。一方で、「お客様とコミュニケーションを取る仕事というイメージに変わった」といった声も見られ、業界に対する印象が変化した学生がいることがうかがえます。

あらゆる業界でDX化が進み、新たな技術から次々と仕事が生まれるなど、社会のデジタル化が加速しています。そのなかで、「さまざまな社会課題を解決する一つの手法になりうると感じた」といった声も見られ、社会に必要とされる仕事である点から将来性の高さを感じる学生もいました

また、IT人材の需要が高まるなかで、自社で人材育成に取り組む企業が多いことを実感した学生からは、「理系のイメージがあったが、文系の社員が多いことを知った」「文系でもSIerとして活躍している人を見た」という声も聞かれました。

2位:銀行・証券

「銀行・証券」業界は、金融のインフラとしての役割や安定性、社会への影響力の高さが評価され、イメージアップにつながったと考えられます。特にインターンシップ&キャリアを通じて実際の業務内容や働き方に触れた学生からは、「顧客のためのサービス開発や社員の熱意を感じられた」「地域銀行について、仕事体験を通じて地域貢献度の高さに関心を持った」といった声が寄せられました。

また、取引システムなどに先端技術が活用されている点に注目し、「合同説明会やOB訪問で話を聞き、理系出身にも働き口があることを知り興味を持った」と視野を広げた理系学生もいました。

3位:食品・農林・水産

「食品・農林・水産」業界は、人間の食に直接関わる分野であることから身近に感じられ、志望動機につながるケースも見られますが、インターンシップ&キャリアなどへの参加を通じてイメージが変わった人もいるようです。

具体的には「座談会などで社員の雰囲気を知れた」「人が良く、将来性があると感じた」など、社員との交流を通じて社風や人柄など会社への理解を深めている様子が見られました。
また、「会社が農業をいろいろな視点からとらえており、視野が広がった」「おいしさだけでなく、健康など多様な価値を提供できることを知った」というように、将来性や社会貢献ができることに期待する声も聞かれました。

このように、就職活動を通じて知らなかった業界の取り組みや魅力に触れることで、印象の変化につながることがわかります。
そのため、キャリア・就職支援担当者は、志望業界が定まっていない学生にはもちろん、ある程度志望業界が決まっている学生に対しても、気になる業界があれば大学や企業が開催するセミナーやイベントに参加するなど、情報収集を促していくとよいでしょう。

▼参考:文系、理系の男女別「イメージが良い方向に変わった」業界ランキング

順位文系男子(業界名)順位文系女子(業界名)
1銀行・証券1ソフトウェア・情報処理・ネット関連
2ソフトウエア・情報処理・ネット関連2広告・芸能
3専門商社3銀行・証券
3生保・損保4食品・農林・水産
5総合商社5官公庁・公社・団体
5クレジット・信販・リース6ホテル・旅行
5陸運・海運・物流7印刷・事務機器・日用品
8コンサルティング・調査8鉄道・航空
9鉄鋼・金属・鉱業9総合商社
9電子・電気機器9専門商社
9官公庁・公社・団体
順位理系男子(業界名)順位理系女子(業界名)
1ソフトウェア・情報処理・ネット関連1薬品・化粧品
2電子・電気機器2繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック
3繊維・化学・ゴム・ガラス・セラミック3食品・農林・水産
4自動車・輸送用機器4医療・調剤薬局
5機械・プラント5ソフトウエア・情報処理・ネット関連
6電力・ガス・エネルギー6官公庁・公社・団体
7精密・医療機器7精密・医療機器
8食品・農林・水産7コンサルティング・調査
9薬品・化粧品9電子・電気機器
10建設・設備工事9印刷・事務機器・日用品
10鉄道・航空

人気業界の傾向はどう変化している?

人気業界ランキングを2025年卒と2026年卒で比較すると、10位以内に入った業界の顔ぶれに大きな変化は見られませんでした。
いずれも「安定」を重視する点は共通していますが、その意味合いには違いが見られます

2025年卒は新型コロナウイルス感染症の影響が残るなかでの就職活動でした。一方、2026年卒は物価高をはじめとする国内情勢の不安定さが、より強く意識される環境にあります。

一学年上のデータですが、マイナビの「2025年卒大学生のライフスタイル調査」によると、物価上昇の影響を感じている学生は85.7%に上っています。また、「2025年卒大学生活動実態調査(9月)」では、将来の不安として「老後の貯蓄(生活費)が足りない(39.4%)」、「年金がもらえないかもしれない(30.8%)」など長期的な経済不安が多く挙げられました。

こうした背景から、初任給や賃上げ動向など、将来の生活を見据えて業界や企業を選ぶ学生が増えていると考えられます。「2026年卒大学生就職意識調査」で企業を選択する場合にどのような企業がよいかを聞いたところ「安定している会社」が51.9%と7年連続で最多となり、初めて5割を超えました。「給料の良い会社」も増加傾向が続いています。

安定の捉え方は一人ひとり異なりますが、「将来も仕事はあるか」「安心して長く働けるか」といった基準で業界や企業を見極めようとする学生が増えているといえるでしょう。

最終的な志望業界として1位となったソフトウエア・情報処理・ネット関連は、DXや生成AIの進展により社会のデジタル化が加速するなかで、今後も継続的な需要が見込まれる点が「社会に必要とされる仕事」として評価され、多くの学生から支持を集めたと考えられます。
2位の食品・農林・水産、3位の官公庁・公社・団体についても、生活や社会を支える基盤産業としての安定性に魅力を感じる学生から高い支持を得ました。

人気業界の傾向について考える際は、学生を取り巻く社会情勢の影響についても着目してみるとよいでしょう。

参照:マイナビキャリアリサーチLab「2025年卒大学生のライフスタイル調査~Z世代の就活生の日常と将来とは~
参照:マイナビキャリアリサーチLab「2025年卒大学生活動実態調査(9月)
参照:マイナビキャリアリサーチLab「2026年卒大学生就職意識調査

学生の業界選び、キャリア・就職支援担当者ができることは?

就職活動中の学生が業界選びで迷った場合、キャリア・就職支援担当者に相談する可能性があります。そのとき、どのようなことができるでしょうか。
ここでは、3つの取り組みについて紹介します。

選択肢や視野を広げることの重要性を伝える

学生はタイムパフォーマンス(タイパ)の良さや、給与や働き方といった条件面に目が向きやすく、やりたいことにこだわるあまり視野が狭くなる傾向があります。

特に、2026年卒では低学年向けのプログラムや、インターンシップ&キャリアに参加した企業を中心に絞り込み、満足度の高い1社から内々定を得て就職活動を終了する「ピンポイント就活」がトレンドになりました。

一方で、納得感のある進路決定には「広く情報を集め、比較検討して絞り込む」プロセスが不可欠です。そのため、キャリア・就職支援担当者には、選択肢や視野を広げる重要性を伝えることが大切です。そして、集めた情報から良い面も悪い面も比較し、学生が自ら決断できるように支援することが求められます。

具体的には学生が希望する業界だけでなく、強みを活かせそうな業界・企業を紹介し、一緒に情報収集していくことが有効です。情報量が多い場合は、学生が混乱しないように情報を整理してあげましょう。

マイナビ2027では各業界の動向がわかる「業界地図」や、「業界研究大図鑑」を提供しています。こうしたコンテンツを活用しながら、効率的な業界研究を促していきましょう。

▼業界地図はこちら
https://job.mynavi.jp/conts/2027/gyoukaimap/index_v.html
▼業界研究大図鑑はこちら
https://job.mynavi.jp/conts/2027/zukan/

学生の状況を把握して適切にフォローする

学生の状況を把握して、適切にフォローすることも大切です。

将来を考えてキャリア形成活動などに積極的に取り組む学生がいる一方で、「やりたいことがない、どうしたらよいかわからない」「インターンシップ&キャリアに行きそびれた」と不安や焦りを感じている学生も見受けられます。

「やりたいことがない」と悩む学生には、少しでも興味のある業界がないか聞きながら、まずはオープン・カンパニーなどへの参加を促すことが効果的です。その際、「参加してみることでこれまで知らなかった魅力がわかるかもしれない」と前向きな言葉をかけていくようにしましょう。

また、「インターンシップ&キャリアに行きそびれてしまった」と焦る学生には、直近で実施される仕事体験やオープン・カンパニーなどのプログラムを案内するとともに、「今からでも参加できる機会はあるよ」「焦らず一つずつ取り組もう」といった声掛けをすることが大切です。
こうした支援を通じて、学生自身が無理のない形で企業理解や業界理解を深めていくことにつながります。

なかにはインターンシップ&キャリアに参加したあとに「イメージと違った」と方向転換する学生もいます。このような学生は、方向性が固まった学生から後れを取っていることに対し、焦りを感じている可能性もあります。そのため、「本選考までに改めて業界や企業を調べよう」と励ましたり、本人の考えを丁寧に聞いたうえであらためて自己分析をおこなったりするほか、新たに興味関心を抱いた業界の情報を提供するようにしましょう。

こうした支援を行うためには、まず学生の状況を把握することが欠かせません。
マイナビでは、自校の学生の状況を把握するためのさまざまなツールを提供しています。以下のページで紹介動画を掲載していますので、ぜひご確認ください。

▼キャリア支援映像・サービス紹介映像はこちら
https://mcs.mynavi.jp/career_support/cs_material/2025/05/video/

低学年から将来について考える機会を提供する

納得のいく業界選びをするためには、3年生になってから慌てて業界を検討するのではなく、低学年のうちから自分自身のキャリアをじっくりと考えられるようにしておきたいところです。

そのため、1、2年生のうちから将来について考える機会を提供し、単発ではなく、継続的な支援としてつなげていくことが求められます。
低学年からのキャリア形成活動は学習意欲の向上や、学業への好影響に加えて、その後の就職活動の納得度や満足度にも良い影響を与えていることもわかっています。

具体的にはガイダンスなどで自己理解を深める仕組みを構築するほか、就職情報サイトに触れる機会を設けて仕事に対する視野を自然と広げてあげることが有効です。
こうした低学年からの積み重ねが、最終的に納得感のある進路選択につながります。

低学年からのキャリア形成活動に取り組む効果については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

低学年からのキャリア形成活動が学生にどういう影響を与えるか|実践女子大学 初見准教授」を読む

まとめ

「2026年卒大学生業界イメージ調査」から、人気の業界の動向だけでなく、就職活動初期と就職活動中では業界へのイメージが変わることがわかりました。また、視野を広げるだけでなく志望業界を決める際の判断材料として、インターンシップ&キャリアの活用が進んでいることも2026年卒のデータから読み取れる特徴の一つです。

キャリア・就職支援担当者は学生が業界・企業を選ぶ際に視野を広げられるように、低学年の段階から将来を考える機会を継続的に提供するほか、学生の状況に合わせて適切なフォローをするなどきめ細かいサポートが求められます

マイナビキャリアサポートではキャリア・就職支援担当者に向けて、仕事研究や業界研究のポイントなど有益な情報を提供しています。
また、マイナビ2027では各業界の動向がわかる「業界地図」を提供しています。業界研究に役立つため、併せてご活用ください。

▼マイナビ2027はこちら
https://job.mynavi.jp/2027/
▼業界地図はこちら
https://job.mynavi.jp/conts/2027/gyoukaimap/index_v.html
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https://mcs.mynavi.jp/issue/is_meeting/

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