TOP  /  コラム  /  マイナビの裏側|大学1・2年生は拡散と吸収の時期‐将来を考えるきっかけを提供したい|START

マイナビの裏側|大学1・2年生は拡散と吸収の時期‐将来を考えるきっかけを提供したい|START

「マイナビの裏側」は、マイナビが企画・運営しているサービスについて、開発担当者に話を聞くシリーズ。今回は、2021年6月にオープンした大学1・2年生向けの新しいキャリア支援サイト「STARTについて。実際の企業も巻き込みながら、これまでのキャリア支援・就活支援メディアとは異なるコンテンツを揃える「START」の狙いやその活用方法について、企画編集責任者を務める安田一郎に話を聞きました。

>>サイトの詳細はこちら

Profile

安田 一郎
就職情報事業本部 就職ナビ統括本部 ブランド企画推進部
2015年、株式会社マイナビに入社。入社後は地域創生をテーマにした官公庁、自治体との取り組みにおける企画領域に従事。その後、2018年より現事業部内において主に大学1・2年生対象のキャリア形成をテーマにした企画立案を担当。2021年6月より就職情報サイト「マイナビ」内にて大学1・2年生向けメディア「START」の企画編集責任者を務める。

就職活動に入る前に、人生を考えるきっかけが足りない

マイナビは就職情報事業を展開する企業として、これまで就職活動生と企業の出会いの場を提供し続けてきました。しかし、就職活動という限られた期間の中で、学生が知ることができる仕事や企業には限界があり、また、そもそも学生生活で「就職とは」「大学生活とは」「将来とは」といった人生を考えるきっかけが少ないことに課題を感じていました。

もし、大学1・2年生という早い時期から将来の選択肢や可能性をゆるやかに広げることができ、「自分はなぜ就職活動をするのか」ということを自分なりに掘り下げることができれば、そこに費やした時間やそこで得た情報や気づきはきっと、「大学生活をどのように過ごすべきか」「今の学びとどう向き合うべきか」ということにも良い影響を与えるのではないでしょうか。

そこで、私たちは「さいしょの一歩を、たくさん。」というコンセプトを掲げ、企業の方々にも協力を仰ぎながら、学生が現在の社会の実態により近い形で様々な接点を持ち、自らの就職や学生生活、将来について考えるきっかけを数多く提供できるメディア「START」の企画・運営を目指すことにしました。

大学のキャリアの講義とは少し趣の異なるコンテンツ開発を

「START」のコンテンツ開発で私たちが心がけているのは、大学1・2年生の学生に対して“MUST”ではなく、“WANT”を提供すること。
つまり、社会人や企業の側から学生に対して「これは知っておくべき」と上から目線で知識やスキルばかりを教えることはせず、学生の側から「聞いてみたい」「もっと知りたい」と思えることを企業と一緒に探し、コンテンツにしていこうと考えています。

たとえば、企業名や仕事内容を紹介する前に一個人の仕事観にスポットを当てたり、当事者だからこそ語ることができるリアルな業界の魅力や苦労・未来を紹介したり、さらには学生たち自身に課題を解決してもらうワークショップを開催したり。

マイナビが長年の就職情報事業を通じて培ってきた企業ネットワークも駆使して、大学のキャリアの講義とは少し趣の異なるコンテンツが充実しているメディアにしていきたいと思います。そうして、社会や仕事、将来に対して自然と興味が湧き、より自らの意思を持って就職活動に踏み出せる状態をつくり出せればと考えているのです。

できるだけ早い時期に、驚くことにたくさん出会ってほしい

大学のキャリア支援や就職支援において「これだけやっておけばいい」といった正解や方程式は存在しないと思います。実際、私自身、仕事の中で大学のキャリアセンターの皆さんの多種多様な取り組みや考え方に触れることができ、新たな刺激を受けることも少なくありません。

そうした中、あえて私たちのこだわりを共有させていただくとしたら、それは「できるだけ早い時期に、できるだけ驚くことにたくさん出会える環境を用意する」ということです。想定外の出会いは、学生自身の視野を広げ、凝り固まった考え方をほぐし、そして何より、次のアクションを起こすための好奇心を掻き立ててくれます。

特に、大学1・2年生という時期は、その好奇心の対象をどこまでも拡散することができ、何からでも吸収することができる貴重な時期です。この時期に大学の友達や同世代のつながりだけでなく、社会人を含めた異なる世代の中に飛び込んでみたり、まだ興味関心の少ない分野にも挑戦してみたりすることができれば、きっとその経験を糧にして、自分自身の将来のことをより真剣に考える土台ができていくはずです。
そして、そうした最初の一歩を踏み出すきっかけに、ぜひこの「START」を活用していただければと思います。

Editor’s Comment

トップページから「お、これまでのマイナビとは何か違うぞ」とおもわせてくれる「START」。見た目だけでなく、コンセプト作りからこだわりがつまったサイト。今回のインタビューでも、学生にとってトリガーになるものは何か?焚きつけるものは何か?というサイトコンセプトに関連した話題が多く出ました。低学年の時期からキャリアに関して視野を広げてもらいたい…そのような教職員の方の強い味方になることを願っております。
(マイナビ副編集長:谷口)

PICK UP - ページ一覧

  1. 大学事例|スポーツで鍛えられた学生たちの想いと能力を引き出し導く|環太平洋大学
  2. マイナビの裏側|キャリアの軸となる学びを発信する|My CareerStudy
  3. 文部科学省|職業選択に新たな視点を与える奨学金の新制度
  4. 大学事例|先輩から後輩へ 脈々と続くピアサポートを見守り支える|創価大学
  5. 大学事例|世界中から集う学生のために多様なキャリア支援を|立命館アジア太平洋大学
  6. 大学事例|有償制インターンシップで育む薬学生のリアルなキャリア観|武庫川女子大学 薬学部
  7. 大学事例|「自立して輝く女性」は力強いプログラムと丁寧なサポートで育つ|和洋女子大学
  8. 大学事例|都留市に集う学生たちはここでの学びを携えまた日本中に広がっていく|都留文科大学
  9. 大学事例|大学生活も人生もすべてがキャリア教育になる|学習院大学
  10. 大学事例|地域と協働し北海道の未来をつくる人材を育てていく|札幌学院大学
  11. 文部科学省|質の高いインターンシップが変わりゆく時代でも生き抜く力を育てる
  12. 大学事例|「自分らしい」キャリアを築けるように3つの枠組みで支援|東北学院大学
  13. 大学事例|実際の業務を経験し学生たちが学び成長するコーオプ教育|金沢工業大学
  14. 大学事例| 卒業生とつくる支援の輪が女子学生たちを支え導く |日本女子大学
  15. 大学事例|学生ファーストの視点からキャリア支援も「カレッジ制」に|東海大学
  16. キャリア支援を行う教職員が知っておくべきDXの現在と未来|ALBERT×マイナビ編集長対談
  17. 文部科学大臣賞|学生を大きく成長させる大学主導のインターンシップ|大東文化大学
  18. インターンシップでは事後学習の充実が効果向上に欠かせない|多摩大学 初見准教授
  19. マイナビの裏側|保育学生の新たな視点をつくるサイトにリニューアル|保育のシゴト
  20. 学生相談FAQ|内々定出し時期に知っておきたい企業の動き|2023年卒
  21. 大学事例|卒業生からのキャリアメッセージをはじめ独自のキャリア支援が充実|熊本大学
  22. 大学事例|学長自ら旗振り役となり大学1年次から始めるキャリア教育・就職支援|摂南大学
  23. ガイダンス用資料|企業向け調査
  24. マイナビの裏側|薬学生の“いま”と“未来”を支える専門情報サイト|マイナビ薬学生Switch
  25. 大学事例|文理を問わず教員と職員が一体となり的確なキャリア支援を|中部大学
  26. 障がい者のキャリア支援とその後の活躍のために大学ができること
  27. 大学事例|大学1年次から社会との接点を設け学生の意識を育んでいく|広島大学
  28. 大学事例|学生一人ひとりが自らの答えを導けるよう、きめ細かな支援を最後まで続けていく|明治大学
  29. マイナビの裏側|大学1・2年生は拡散と吸収の時期‐将来を考えるきっかけを提供したい|START
  30. メッセージ配信システム|マイナビ学生集め~る