「マイナビの裏側」は、マイナビが企画・運営しているサービスについて、開発担当者に話を聞くシリーズです。今回は、「働くって何だろう?その答えに、会いに行こう。」をキャッチコピーに掲げたキャリアイベント「My CareerDay」について紹介します。大学1~2年生に自分の働く姿をイメージしてもらうことを目的とした本イベントは、2025年7月と12月に対面形式で、2026年2月にはWEB形式で開催されました。社会人の価値観や考え方に触れ、学生が今後のキャリア観を形成できる機会を提供しています。そこで、「My CareerDay」の企画・運営に携わった斉藤と秋本に、イベント開催の舞台裏について話してもらいました。
Profile

斉藤 有紗
株式会社マイナビ My CareerStudy事業企画担当
2012年に中途で入社し、制作職としてアルバイト領域の業務を担当。その後、札幌営業所の営業所長兼制作課長を経て、事業戦略や予算策定の業務に従事。2019年にメディア戦略部長に就任し、2021年からはMy Career事業企画部で、大学生向けキャリア学習サイト「My CareerStudy」の企画を担当している。

秋本 晴香
株式会社マイナビ My CareerStudy事業企画担当
2013年に新卒で入社後、一貫して新卒領域の業務を担当。学生向け広報、企業の採用支援、営業推進などを経験する。現在は、大学生向けキャリア学習サイト「My CareerStudy」の企画開発および営業推進に携わり、全国の企業に向けて低学年広報とキャリア教育の重要性を広める活動を行っている。
既存のキャリアイベント「DISCOVERY」を進化

―まず、「My CareerDay」が誕生したきっかけを教えてください。
斉藤:「My CareerDay」は、2025年12月にスタートしました。それまでは、大学1~2年生を対象としたキャリアイベントとして、「DISCOVERY」を開催していました。
さまざまな企業の社員が、自身の仕事や働くことのおもしろさ、キャリアについて学生たちに語るイベントで、2023年12月に第1回を開催しました。回を重ねるごとに規模が広がり、第3回には1,000名近い学生が参加する大きなイベントへと発展していきました。
秋本:「My CareerDay」は、「DISCOVERY」の流れを引き継ぎながら、内容をさらに進化させたイベントです。誕生の背景のひとつは、ブランド統合を図ることでした。
学生向けのキャリア学習サービス「My CareerStudy」が主催するイベントということもあり、My Careerブランドの認知向上を目的として、イベント名称にも「My Career」を冠することになったのです。
また、学生たちのキャリア意識を一層高めたいという想いから、キャリアにより焦点を当てた内容へとブラッシュアップしました。
▼My CareerStudyはこちら
https://mcstudy.mynavi.jp/mem
「タイムトラベル」をコンセプトに、楽しく学べるイベントに

―これまで開催していた「DISCOVERY」から、どのような点が進化したのでしょうか?
秋本:企業プレゼンテーションのテーマの見直しやルール、運用面の改善など、より学生にとって価値のある内容になるよう工夫しました。一番注力したのは、「I(アイ)メッセージ」を強化することです。
堅苦しい雰囲気にならずに学生が前向きに働くことをイメージできるよう、社会人のキャリアにスポットライトを当てました。社員自身の考えや実体験をリアルに伝えることで、学生が企業理解だけでなく、社会人の価値観にも自然に触れられる構成にしています。
斉藤:具体的には、社員の1日の過ごし方にフォーカスしました。キャリアイベントが初めての学生でも、1日の疑似体験を通して「社会人って楽しそう」と将来の自分の姿をイメージできるプログラムにしました。
秋本:従来の対面開催に加えて、WEB開催にもチャレンジしました。エリアの垣根を越え、学生や企業が参加しやすく、情報を幅広く共有できる場としました。2026年2月のWEBイベントには、北は北海道から南は沖縄まで全国の学生が参加し、さらには海外からの参加者もおり、多くの学生に情報を届けることができました。
斉藤:また、大学1~2年生を対象とした「My CareerDay」は、多くの学生にとって初めてのキャリアイベントです。そのため、肩の力を抜いて気軽に楽しめる雰囲気づくりを意識しました。学生が自然に入り込める演出を取り入れて、前向きに参加できるキャリアイベントを目指しました。
―例えば、どのような演出を行ったのでしょうか?
斉藤:2026年2月のWEB開催では、「タイムトラベル」というコンセプトを設定しました。タイムトラベルの世界観をイメージした背景に加え、司会者もキャビンアテンダント風の服装で登場しました。
秋本:こうした演出や工夫を通して、学生にとって単なる企業理解の場ではなく、社会人の価値観や働き方に触れ、自分の将来をイメージできるキャリア体験にしたかったのです。
斉藤:社会人と学生のコミュニケーションを取りやすくしたことも、大きなポイントです。企業の方が話している最中にもコメントできるようにしたことで、「その商品、知っています!」「それ、おいしそうですね!」といったフランクなメッセージが飛び交いました。
秋本:司会者にも学生からの質問を拾ってもらい、「こんな質問が来ていますが、どうですか?」とアドリブで企業の担当者に回答を促してもらうよう工夫しました。双方向のコミュニケーションを取り入れることで、学生が主体的に参加できる構成にしました。
想像以上に活発な学生たちのリアクション

―学生たちからの「My CareerDay」に対する反響はいかがでしたか?
秋本:2025年2月の対面イベントには、約1,000名が参加しました。そして、2026年2月のWEBイベントには、2日間で合計約1,200名が参加しました。
まず、想像以上に多くの学生に興味を持ってもらえたことに驚きました。当初は、キャリアイベントに参加する大学1~2年生は受け身になってしまうのではないかと心配していました。
しかし、実際にはそうではなくリアクションも活発で、積極的に参加している様子を見ることができ、とてもうれしかったです。
斉藤:2日間のWEBイベントではチャットでのコメントや質問を数多くいただきました。なかでも、特に印象に残っているのは、WEBイベントに参加した学生の質問の多くが、就職活動や選考についてではなく、仕事や働き方に関する内容だったことです。
「社会人のキャリアにスポットライトを当て、社員の1日を疑似体験してもらいたい」という私たちの想いが、学生にしっかり届いていることを実感できました。イベント後のアンケートで、「時間が短く感じた」というコメントを見たときには、大きな達成感を得ました。
秋本:しかも、途中で退室する学生がほとんどおらず、最後まで集中して参加してくれていたのも印象的でしたね。
斉藤:参加してくださった企業からの評価も高く、参加企業の約90%が満足度100%という結果でした。学生にとっても企業にとっても、有意義な時間になったと感じています。
学生たちにキャリアを考える楽しさを伝えたい

―今後、「My CareerDay」をどのように発展させていきたいですか?
秋本:学生が世の中にどのような仕事があるのかを知り、自分のやりたいことを明確にしたうえで就活準備に臨めるようにしていきたいと考えています。
私自身、大学3年生から本格的に就活準備について考え始めましたが、「もっと早く情報に触れていればよかった」と感じる場面が多くありました。その経験から、学生が早い段階で知識を身につけ、自分自身の将来を主体的に描けるようなイベントにしていくことが重要だと考えています。
斉藤:多くの学生に、「キャリアを考えることは楽しい」という感覚を持ってもらえる場にしたいですね。特に、まだ社会人になるのは先の話だと感じている低学年の学生に、世の中にはこんなにも多様で魅力的な仕事や働き方があることを知ってもらいたいと思っています。
身近な先輩や家族だけでなく、さまざまな社会人に触れることで、「こんな大人になりたい」「この仕事に挑戦してみたい」と思えるきっかけを提供していきたいです。
秋本:学生が社会に出ることに対しての不安やネガティブなイメージをやわらげ、「仕事は大変なこともあるけれど、楽しい側面も多い」という実感を持ってもらうことも目標のひとつです。
また、WEB開催に力を入れることで、情報を得にくい地方の学生にも、地元に魅力的な企業やロールモデルとなる先輩がいることを伝え、将来の選択肢を広げる役割を担っていきたいと考えています。
斉藤:さらには、将来の仕事を見据えて「大学で何を学ぶべきか」を考えるきっかけを提供したいという想いもあります。
イベントを通じて、「この仕事を目指すなら、このスキルを身につけよう」「来年はこの専攻を選ぼう」といった具体的な行動につながれば、これほどうれしいことはありません。今後は大学の先生にも参加していただくなど、学びとキャリアを結びつける場としても発展させていきたいです。
秋本:「My CareerDay」をさらに進化させるためには、テーマや演出をアップデートし続け、学生が主体的に楽しめる新鮮な体験を提供することが欠かせません。例えば、WEB上で日本各地を巡るようなゲーム感覚の企画など、アイデア次第で可能性は大きく広がると感じています。
斉藤:次回は「タイムトラベル」とは異なる、新しいテーマや演出にも挑戦していく予定です。学生一人ひとりが、自分自身のキャリアについて自然と考え始めるきっかけになる場を、これからも広げていきたいです。
―大学教職員のみなさまに、どう活用していってほしいと思いますか?
秋本:低学年向けのキャリア支援施策のひとつとして、ぜひ気軽に活用していただきたいです。「キャリア教育」というと身構えてしまう学生もいるかもしれませんが、「My CareerDay」は楽しみながら将来を考えられる設計になっています。
正課・正課外を問わず、学生が最初にキャリアに触れる入口として取り入れていただければと思っています。
斉藤:学生の反応を知る場としても活用していただけたらうれしいです。イベントをきっかけに、学生がどんな仕事に興味を持ち、何にワクワクしているのかが見えてくるはずです。
そこから、日常のキャリア相談やガイダンス、授業設計につなげていくなど、大学ごとにあわせて柔軟に活用していただければと考えています。
秋本:また、WEB開催だからこそ提供できる価値があります。学生の選択肢を広げるためのひとつのツールとして、大学教職員のみなさまと一緒に育てていけるイベントにしていきたいです。
Editor’s Comment

マイナビ主催のキャリアイベント「My CareerDay」の企画運営担当、斉藤と秋本へのインタビューでした。前身のDISCOVERYから「My CareerDay」にリブランドし、初のWEBイベントを開催した今回。2日間で合計約1,200名の学生にご参加いただく盛況なWEBイベントとなりました。
大学1・2年生の参加が多いことをふまえて「タイムトラベル」というテーマに設定。社会人の1日を疑似体験できるよう企業説明の設計から、WEB背景や司会の服装など雰囲気作りまで工夫をこらし、全国の学生にキャリアを考えるきっかけを提供いたしました。
学生の行動のスイッチを押すことができれば…と想いを語ってくれたお二人。今後の「My CareerDay」もぜひご期待ください!
(マイナビ副編集長:谷口)
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