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マイナビの裏側|年間700本のイベントで学生と企業に熱量のある出会いの場を

マイナビの裏側 アイキャッチ画像

「マイナビの裏側」は、マイナビが企画・運営しているサービスについて開発担当者などに話を聞くシリーズです。今回、取り上げるのは、毎年、全国47都道府県で年間700本以上を実施する合同説明会などの就職活動イベント。多種多様な規模や形式で行う学生と企業の出会いの場づくりに関して、全体の企画・運営を担当するイベントコミュニケーション企画部の豊と伊藤にマイナビ独自のイベントの魅力について話してもらいました。

Profile

マイナビ 豊

豊 竜一
株式会社マイナビ 就職情報事業本部キャリアデザイン事業企画室
コミュニケーションデザイン企画統括部イベントコミュニケーション企画部
2007年マイナビ新卒入社。イベント企画運営部署を経て、WEBセミナー企画の立ち上げを担当。コロナ禍で対面型のイベントの立て直しが必要となったことを契機として、対面とオンライン双方のメリットを活かしたイベントにアップデートしてきた。現在はイベントとWEBセミナーの企画・広報部門の責任者として業務に従事。

マイナビ 伊藤

伊藤 愛美
株式会社マイナビ 就職情報事業本部キャリアデザイン事業企画室
コミュニケーションデザイン企画統括部イベントコミュニケーション企画部 イベント広報課
2015年マイナビ中途入社後、関西にて、合同説明会などのイベントやWEBセミナーの企画運営進行を担当。現在は、イベントの年間広報スケジュ一ル作成のほか、マス向けを含む学生向け広報物の制作やWEB広告運用を担う。

延べ35,000社が出展する、合同説明会を全国で開催

—最初にマイナビが行っている就職活動イベントの概要や特徴について教えてください。

伊藤:マイナビでは、全国47都道府県で年間700本以上の就職活動イベントを開催しています。対面とオンラインの2つの開催形式をとり、就職活動の時期に合わせた多彩なシリーズを展開しています。全学生を対象にしたものから、理系学生や建築土木学生向けの専攻別に分けたもの、障がいのある学生対象や保育士を目指す学生対象など、セグメントイベントも積極的に展開しており、幅広い学生の方々にご利用いただけるところがマイナビの就職活動イベントの大きな特徴です。

豊:ちなみに、合同説明会(以降イベント)は年間で延べ35,000社以上の企業が出展、約47万人の学生を動員しています。とはいえ、すべてのイベントの開催規模が大きいわけではありません。東京で開催する学生動員数5,000人ほどの巨大イベントもあれば、就職活動の終盤にあたる4年生の12月に行う学生動員数100人ほどの小規模なイベントまで、様々な規模で開催しています。こうして学生の就職活動の状況やエリアに合わせてイベントを開催し続け、最後まで学生と企業の最適なマッチングを目指して伴走し続けることも、私たちの特徴であり、強みだと思います。

年間を通して多くのイベントを開催しているとのことですが、それぞれの時期やエリアによる違いはありますか。

伊藤:現在はイベントの開催目的と開催時期を大きく3つに分けています。具体的には、大学3年生の4月から翌年1月は企業や業界の理解を深めるインターンシップシリーズ、採用広報が解禁される直前の2月には就職活動直前シリーズ、3月以降では自分に合った企業とマッチングができる就職イベントシリーズを展開しています。

豊:それぞれの開催時期をピンポイントにせず、シリーズに分けている理由としては、それぞれの学生のタイミングに合わせられるようにしているからです。たとえば、インターンシップに関しても、全員が3年生の夏から始めるわけではないため、秋や年明けなど、どのタイミングに就職活動準備を始めたとしても、学生をしっかりと支援できる受け皿を提供したいと考えています。

伊藤:エリアによる違いに関しては、やはりイベントに参加していただく企業が大きく異なりますね。それぞれのエリアで人気の企業を当社のデータベースから分析して、お声がけさせていただくこともあり、そういった部分はかなり注力しているところです。

豊:もちろん地元での就職を希望する学生もいれば、上京して就職を考えている学生もいます。そうした学生の様々なニーズに合わせてバランスをとりながらイベントを開催しています。

対面のイベントは、就職活動の第一歩になる

—対面とオンラインのイベントの比率はどうなっているのですか?また、それぞれのメリットはどんなことが挙げられますか?

豊:意外に思われるかもしれませんが、マイナビでは圧倒的に対面で開催しているイベント数が多く、年間全700回のうち600回は対面のイベントです。正直、これだけの対面イベントを開催している同業他社はいないのではないでしょうか。対面のイベントは、オンラインに比べて、悪天候による動員数の減少や会場の安全性の確保など、配慮しなければならないことが多く、運営上のリスクや効率面では課題も残ります。それでも私たちが対面開催にこだわるのは、企業と直接会ってお話しすることで、雰囲気や人柄、熱量などを五感でリアルに感じてほしいと考えているからです。

伊藤:また、実際に来場した学生のアンケート結果などを見ると、「あえて服装や身だしなみを整え、会場に直接来ることで就活のスタートを切った感じがした」という回答や、「一人ではなかなか始められなかったけれど、友人と一緒に参加することで始められた」という回答も多く、じつは私たちが開催する対面イベントが就職活動の一歩目を踏み出すきっかけになっているという学生も少なくありません。マイナビとしてもこうした声により応えるべく、会場に就職活動のアドバイザーを設置したり、就職活動に向けた準備講座を開講したり、遠方から会場に向かうためのバスを用意したり、学生の第一歩を応援する場づくりに力を入れています。

豊:さらに、対面のイベントには他大学の学生も来場しているため、学内では得られない刺激を受け、モチベーションが高まる学生も少なくないようです。出展してくださる企業にとっても、自社の社員の雰囲気など対面だからこそ伝えられる魅力もありますし、何より、自分たち側から会場内を歩いている学生に声をかけ、ブースに立ち寄ってもらうことも可能です。認知度の高くない中小企業やBtoB企業にとってイベントは学生の関心を引く大きなチャンス。そうした知られざる実力ある企業との出会いは学生にとっても価値が高く、その後の業界・企業選びの幅がぐんと広がったという声も聞きます。

志望企業がある学生や地方在住の学生はオンラインも活用

—なるほど。対面のイベントの方が、就職活動の一歩目を踏み出しやすいのですね。では逆に、オンラインのイベントのメリットはどういったものですか?

伊藤:オンラインのイベントの最大のメリットは、やはり居住先に捉われず全国各地の企業の話を聞くことができる点ですね。とくに、企業との出会いが限られる地方在住の学生が東京や大阪など大都市圏に本社を置く企業の話を聞くには最適だと思います。また、県外進学をしている学生にとっては、Uターン就職も視野にいれるきっかけづくりにもなっています。開催イベントごとに出展企業のタイムテーブルが組まれており、それを参考に学生は興味がある企業の説明会を視聴します。ただ、対面に比べると、企業側から声をかけてもらうような機会やブースの雰囲気で足を止めるといったことがない分、学生の主体性は求められるかもしれません。

豊:一方で、オンラインの方が対面より質問がしやすいという声も聞きます。対面の説明会だと知らない人もたくさんいる中で質問しなければなりませんが、オンラインだとチャット形式で気軽に質問することができます。文字での会話に慣れている世代ですからね。そういう意味では、自分の興味がある業界や企業をある程度絞りこめている学生は、オンラインでも効率よく企業探しを進められるのではないでしょうか。

独自の学内イベントと組み合わせることで効果アップ。

—では、改めて、キャリア・就職支援担当者のみなさまにどう活用してほしいとお考えですか?

伊藤:ぜひ、学生が「就職活動をスタートするきっかけ」として「多くの選択肢を知るきっかけ」としてイベントを活用していただければと思います。マイナビイベントでは、出展する企業数が多いからこそ、学生の興味・関心を広げるお手伝いができます。また、大学主催のイベントではOB,OGの方からよりリアルなお話を聞いたり、各大学の学生に向けた情報を通して、業界や企業、就活の進め方を深めることができます。それぞれに強みや良さがあると思いますので、学生に両方のイベントに参加してもらい、その相乗効果が生まれることを期待しています。

豊:マイナビとしては今後さらに、学生やキャリア・就職支援担当者の皆さんのお力になれるよう、イベント自体もどんどん進化させていければと考えています。学生の心理的安全性をしっかり確保し、学生と企業の出会いの場であるという本質は変えず、学生がより積極的に参加できるインタラクティブなイベントや、自身の就職についてより深く考え、より納得できる場づくりにも挑戦していきます。学生、大学と企業の間に立つマイナビに対し、ご要望やご相談などありましたら、何なりとお話しください。学生のために、一緒により良い情報提供、機会提供の場を構築していきましょう。

マイナビ2026 イベント情報

Editor’s Comment

マイナビの就職活動イベント企画・運営に携わる、豊と伊藤へのインタビューでした。
全国47都道府県、年間700本以上の就職活動イベントの裏側には、学生の就職活動の第一歩を応援したいという想いや、学生の進捗やエリアにあわせて最後まで伴走し続けたいという想いがある…ということが伝われば嬉しくおもいます。
大学での合同説明会などのイベントも開催されるなか、「どちらか」ではなく「どちらも」参加いただくことでの相乗効果をぜひ生み出していければと願っています。
(マイナビ副編集長:谷口)

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